Nobel Biocare Symposium 2012 – Gothenburg

Nobel Biocare Symposium 2012 – Gothenburg

60 years since the discovery of osseointegration
30 years since the landmark conference in Toronto

2012年3月21-23日、スウェーデン・イェーテボリにて「Nobel Biocare Symposium 2012 - Gothenburg」が開催されました。
オッセオインテグレーションの発見から60年、ランドマークとなったトロント会議から30年を記念し、本シンポジウムは開催されました。
今回、実際に参加された小宮山彌太郎先生、春日井昇平先生、両先生より、ご参加を通じてお感じになったことなどを特別に寄稿いただきました。

オッセオインテグレーション60年の歩み

小宮山 彌太郎先生小宮山 彌太郎 先生

緑の芝生にクロッカスの花が散りばめられ、街角の花屋には近づくイースターのために着色された羽と色とりどりの花が飾られ、例年に比較して春の訪れが早いイェーテボリ、近代インプラントの発祥の地で記念シンポジウムが開催された。

会場となったClarion Hotel Post歴史的な建物としての郵便局が改装されました会場近くの路面では色とりどりの花が売られていました 会場となったClarion Hotel Post 歴史的な建物としての郵便局が改装されました
会場近くの路面では色とりどりの花が売られていました

現在のブローネマルク教授

現在のBranemark教授

今を遡ること60年も前、大学の小さな研究室で偶然おこった事象が、今日の歯科界をこれほど大きく変えることになることを想像できた人はどれだけいたであろうか。思い付きだけではなく、地道に検証を積み重ねた結果が今日の普及の礎となり、治療は誰のために存在するのかという医道の本分を尊重するBranemark教授のそのような姿勢がなかったならば、それ以前のインプラントが廃れていったのと同じ轍を踏み、今日のインプラント治療が20年は遅れたのではないかと考えている。

30年前の1982年5月イェーテボリ大学歯学部において、トロント・シンポジウムの報告会が催され、口腔外科のUlf Lekholm准教授(当時)が興奮を隠しきれない姿で発表されていたのをついこの前のように思い出している。
このシンポジウムの開催に当たっては、トロント大学歯学部補綴学のGeorge Zarb教授(当時)が、周囲との想像を絶する軋轢を乗り越えて実現に至った経緯を今回、初めて知ることができた。北米の歯科大学の口腔外科学ならびに補綴学の教授を対象として開催されたそのシンポジウムには、Branemark教授をはじめ何人かが参加し発表を行ったが、“オッセオインテグレーション”という言葉さえも周知されていない時代でもあり、1日目では参加者から半信半疑に捉えられていたが、2日目にはその可能性に気付いた参加者により、会場の雰囲気はすっかり変わったとされている。
この日が、世界中への普及の第一歩を踏み出す記念日となった。

  • 1982年Lekholm准教授の手術前の準備(右:筆者)

    1982年 Lekholm准教授の手術前の準備(右:筆者)

  • 1982年 Lekholm准教授の手術の介助(中央奥:筆者)

    1982年 Lekholm准教授の手術の介助(中央奥:筆者)

シンポジウム会場でのブローネマルク教授とRichard Laube Nobel Biocare CEO

シンポジウム会場でのBranemark教授とRichard Laube Nobel Biocare CEO

2012年3月、今回の集まりは、われわれ歯科医療従事者に治療の原点を再認識させてくれる、素晴らしい集まりであったと感じ入っている。原点とは何であろうか?
単なる回顧主義者が集まってのお祭りではなく、治療の本質をも見直す機会であった。ラスベガスに1万人以上を集めた会合とは対照的なシンポジウムであったために、物足りなく感じた参加者もいらしたかもしれないが、真の意味で成熟した有意義な集まりであり、これを企画され、皆が満足する場を提供してくださったノーベルバイオケア社北欧支社の方々に敬意を表したい。

スウェーデンの街は、花と音楽で溢れていました

スウェーデンの街は、花と音楽で溢れていました

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